Mad Magic Orchestra "Surrender"

Jun Inagawa氏がキュレーションするモンスターイベント、Mad Magic Orchestra。武蔵美電音研は3フロアのうちの一つ、B1FLATステージの空間設計、映像設計、およびDJを担当した。

本イベントのために、独自の円型スクリーンを設計。高さ3mの3つの円型スクリーンを、一辺が5mの正三角形のステージに接合している。単一でも異様な佇まいを持つこれらの円は、空間にシンボリックなパースペクティブをもたらした。すべてのオブジェクトは分割されたユニットで制作され、高い施工性とこれまでにないクオリティの空間体験を実現した。舞台装置に、建築作品としてのディテールを組み込む試みである。

映像もこの円形スクリーンのために新規に制作。投射面のもつ特殊な造形はその形にしか出せない動きを可能とし、その上で表現を拡張していくかを探求したイベントとなった。